電力や火力を必要としない新しいタイプの蚊捕獲器は、太陽光を利用する為、コンセントの有無にかかわらず様々な場所に設置が可能です。ランニングコストも低く、エコロジーな機器です。
その仕組みは、日中に太陽光の熱エネルギーを蓄熱し、蚊の活動時間に合わせて夕方に放熱。同時に二酸化炭素を放ちます。機器を動物と勘違いした蚊が集まり、血を吸おうと止まった瞬間、粘着テープに捕獲されるというもの。蚊の生態を上手く利用し、効率的に捕獲する新しいタイプの捕獲器です。
2014年8月、デング熱の感染が確認され日本を震撼させました。この時日本で死者は出ませんでしたが、海外ではデング熱の流行により、小児や高齢者などを中心に死に至るケースが多く伝えられています。
また、地球の温暖化によって今まで熱帯・亜熱帯地域にしかいなかった蚊の生息地が北上しています。デング熱だけでなく、様々な感染症のリスクが高まっていると専門家が警告をしています。
感染症 | デング熱(予防薬、ワクチンなし) |
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媒介する蚊 | ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ |
感染症状 | 発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹 等 |
感染の危険のある地域 | アフリカ地域、アメリカ地域、東地中海地域、東南アジア地域、西太平洋地域の熱帯・亜熱帯地域でみられます。日本でも輸入症例だけでなく国内発生例も報告されましたので、国内でも注意が必要です。 |
感染症 | 日本脳炎(日本脳炎ワクチンあり ※予防接種の有効期間あり) |
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媒介する蚊 | コガタアカイエカ |
感染症状 | 発熱、頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害、けいれん 等 |
リスクのある地域 | 日本、韓国、中国、ベトナム、タイ、カンボジア、マレーシア、ラオス、ミャンマー、フィリピン、インドネシア、ネパール、バングラデシュ、インド、スリランカ、パプアニューギニア、台湾、ブルネイ、パキスタン、シンガポール、米領グアム、米領サイパン、オーストラリア(クイーンズランド州北部)、ロシア(極東部) |
感染症 | ウエストナイル熱(予防薬、ワクチンなし) |
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媒介する蚊 | イエカ、ヤブカ、ハマダラカ等の種類 |
感染症状 | 発熱、頭痛、筋肉痛、食欲不振 等 |
感染の危険のある地域 | アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、西アジアなどの広い地域に発生が見られます。 |
感染症 | マラリア(予防薬あり ※予防薬を内服していても感染することがあります。) |
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媒介する蚊 | ハマダラカ |
感染症状 | 発熱、頭痛、嘔吐、筋肉痛 等 |
感染の危険のある地域 | アジア、オセアニア、アフリカおよび中南米の熱帯・亜熱帯地域で流行しています。 |
高温多湿のスリランカ
多くの地域で感染の危険があるにも関わらず、デング熱、ウエストナイル熱、ともに予防薬もワクチンもありません。マラリアには予防内服薬がありますが、万全ではありません。日本脳炎のワクチンは副作用が心配されています。
こうした中では、できる限り刺されない工夫が大切で、予防の有効手段と言えます。
刺されないために、蚊の発生自体を防ごうという取り組みを行っている国もあります。例えばスリランカでは、蚊が繁殖しそうなところの掃除を怠ったり、雨水を放置したりすると罰金が科せられます。シンガポールでも蚊の幼虫が見つかったり、蚊を発生させた場合に罰金が科せられます。こういった地道な対策は一定の効果はあるものの、蚊の繁殖力を弱めるには及ばず、依然として有効な駆除方法を必要としています。
蚊以外にも人や動物を刺し、血を吸う害虫がいます。特に湿地で大量に発生する「ヌカカ」はハエの仲間ですが、「糠(ぬか)のように小さな蚊」という意味の名の通り、体長が1mm前後と小さく、網戸を通り抜けてしまったり、衣服に潜り込んだりと、刺されない対策が難しい害虫です。また同時に何箇所も血を吸い、激しいかゆみを伴うので、大変不快です。このようなヌカカをはじめ、アブ、カ、ブユなどの吸血害虫は共通して二酸化炭素や熱に引き寄せられると言われています。
庭で蚊取線香を使う時、煙が不快に感じ、火傷も心配
ガーデニングや家庭菜園で使う蚊よけ剤を減らしたい
蚊が家の中へ侵入するのを防ぎたい!
殺虫剤を使わずに、蚊(犬フィラリア症)から愛犬を守りたい!
家畜や動物などを蚊のストレスから守りたい!
ホテルや旅館など、くつろぐ場所では騒音や匂いもなく蚊を駆除したい
子供にはなるべく蚊よけ剤を使いたくない